大償神楽

大償神楽

早池峰に舞う
北上山地の主峰、早池峰山(標高1917m)の山麓に、中世から近世にかけて、多くの山伏が住んでいた。
“山伏かぐら”はこの山伏達によって語り演じられたことからその名がある。起源、由来については、かならずしもさだかでないが、早池峰の開山にゆかりが深い山陰家から、大償に伝えられた。長享(1487~1488)の文献によると、創草期の神楽は、シャーマン的な呪法の所作をもつ、阿知女の神楽で、山陰家の神楽であるという。やがて山伏達によって幾世紀もの時代と変遷の中で、神祇、密教、五行説などの神楽が段階的に導入され、集大成して現在に至ったものであろう。
神楽
 
大償神楽の演目
◆ 式舞
浄め、招魂、鎮魂、予祝(よわい)、託宣(たくせん)などを内容とする。
(表六番)鳥舞・翁・三番叟・八幡・山神・岩戸舞
(裏舞)四人鳥舞・松迎・裏三番・裏八幡・小山神・稲田姫
◆ 神舞
記・紀・風土記などを内容とする。
水神・天照五穀・天熊人五穀・天王・尊揃・悪神退治・悪魔退治・天降・三韓・五大竜王・年寿
◆ 荒舞
密教・修験風の色彩があるが、神歌などの詩承がない。鎮魂、悪魔退散の舞。
注連切・普将・二人普将・三神・笹分・手剣・竜天・おんだい舞
◆ 番楽舞
武士舞が多く、平家物語などに内容をもつものが多い。
鞍馬・屋島・曾我・木曾・おしき舞
◆ 女舞
女の怨恨をあつかった能舞で、山伏の法力の大きさをも取り入れている。
番楽とも同意がある。
機織・わらび折・橋掛・鐘巻・天女・汐汲・苧巻(おだまき)
◆ 獅子舞
(権現舞)
権現を獅子頭とし、戸毎に巡り、火伏、悪魔退散を祈るもので、もどき風の舞もある。
権現舞・しとげ獅子・くり獅子・這獅子
◆ 狂言
田植・金掘・舅見参・猿引・馬鹿むこ・品物・三八・袖の沢・狐とり・嫁とり・伊勢参り・箱根番所等
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